妊娠して堕ろした話④
続き。
これですべて終わった。あとは出張に行くだけ。そう思って日々過ごしていた。
父親である彼には言おうか悩んだけど、言っても何にもならないと思って言わなかった。
避妊しなかった私が悪いから、今後誰にも言わずに一生一人で背負っていけばいい。
それから私は、頑なに飲まなかったピルを飲み始めた。
もう一生こんな思いはしたくない。次妊娠できるとしたら、涙を流して喜びたいし、産まれた瞬間には一生守っていくと決意したい。
そのためには自分の体は自分で守らなきゃいけないし、自分を大事にしてあげようと思った。
それ以降彼とはたまに連絡をするものの、会ってはいない。もう二人で飲むことはないだろう。
もし望まない妊娠をしてしまって悩んでいる女性がいたら、堕ろすことも選択肢なんだよって伝えたい。
これから相手と二人で育てていく覚悟があるなら産めばいいし、不安なら逃げたっていい。
逃げる選択をしたなら、きっと深く反省しているだろうから、あまり自分を責めすぎずに抱きしめてあげてね。今の自分を全て理解して、大事にできるのはきっと自分だけだから。
このメッセージが悩める女性に届きますように。